グラウス登山学校実践山行 第2回読図山行
一縷の望みをかけ中央東線の某駅に集合したものの、降りしきる雨には勝てず、校長先生より「読図山行は中止とし、ハイキングに必要なロープワークに変更します」との号令が掛かる。
一汗掻いて近隣の公園に移動後紫陽花咲く緑濃い公園のあずま屋で登山学校テキストに沿ってロープワークの講習となった。クライミングや沢登りと違いハイキングは殆ど装備が無いに等しい。
グラウスの基本装備のロープやスリング、カラビナ等最低限の装備でできる訓練を実施した。
基本装備:スリング60と120、カラビナ2(環付含)、ロープ (リーダー持参)
テキストに沿って
【ハーネス】
①簡易チェストハーネス作成 (120cmスリング)
【結び方】
②エイトノット (中間と末端)(ロープ)
ダブルフィギュアエイトループ(レスキューで使用)
③ プルージックノット (60cmスリング)マッシャー (おまけ)
④クローブヒッチ (マスト結び)(ロープとカラビナ)
⑤ムンターヒッチ (半マスト結び)(ロープとカラビナ)
【実践】
*傾斜地のトラバース
柱と柱の間に掛けたロープを使いトラバース
①を作成し環付カラビナを付ける。
ロープに③をセットしカラビナを掛け横ばいで右へ移動
*セカンドの確保
トップが後続を確保するシステム
⑤による簡易確保システム作成
忘れない内に復習あるのみ。これ上達への近道なり。
ヒメサユリ咲く粟ケ岳
ピンポイントの梅雨の晴れ間にピンクで清楚なヒメサユリに出会いたく、新潟県〈粟ケ岳〉に前泊日帰りで行ってきました。
加茂市の水源地から入山、雨上がりの急登にはハシゴやロープが何か所もありひたすら登る。そして気が付けばセカンドを歩いていた人の手には丸々と太ったヤマビルが・・・「なんで手にヤマビルが??」ですが、たぶん木の根を掴んでよじ登っていた時にゲットしてしまったのでしょう。塩漬けにして処分しました。
ヒメサユリは6合目あたりから次々と現れその清楚な姿に大感激。他にもツルアリドオシから始まり、イワカガミ、オオバキスミレ、マイヅルソウ、ツマトリソウ、サラサドウタン、ウラジロヨウラク、リョウブ等々たくさんの花や芽吹きに応援されて登頂しました。途中の登山道からは角田山、弥彦山、守門岳等も遠望されたが薄曇りのため佐渡島、越後三山までは観れませんでした。
とにかく滑りやすい赤土のアップダウンの登山道のため気を付けて歩いていても数回はみんなで尻もち、そして虫刺されなどもありましたが無事に下山。美人の湯に立ち寄る時間を節約してキャンプ場で着替えだけしての帰宅となりました。
グラウス登山学校机上講習 第2回地形図を読む
講習室にて「皆さん席をお立ち下さい。今皆さんは教室の壁という霧で視界ゼロの中におられます」「さて、小田急線の町田駅はどちらの方向でしょうか。各々思う方向を指で示して下さい」
講習生の指さす方向は人それぞれだ。
「それでは正しい方向を、町田の地形図とコンパスで確認してみましょう…」こんな感じで講習がスタートした。
登山でよく使う、「山と高原地図」は五万の一。国土地理院の「地形図」は二万五千分の一。目的によって使い方は変わるものの、地形を読みながらの山行で使い勝手は悪い。
そのため歩くルートを拡大した地形図を用意し、水線、尾根線、標高、地名ほかいろいろな情報を書き込みオリジナルの地形図を作ると大変重宝する。
時間の関係で足早な説明となったが、講習生の皆さまはどのように感じとられただろうか。復習と実践こそが身に付く第一歩。継続は力なり…。同期という仲間作りを含め、すべての机上と実践講習に参加することが大事なことではないでしょうか。
梅雨晴間の甲武信ヶ岳
梅雨晴間、甲武信ヶ岳に行ってきました。シラビソの原生林を抜けて千曲川の源流を辿りメンバー全員で山頂を踏みました。
尾瀬ヶ原
尾瀬ヶ原へ行ってきました。
当日の気温は18℃で爽やかな1日でしたが5月末には霜害で水芭蕉が
やられたり最高気温が14℃と寒い日があったりと大変だったようです。
当日は霜害後に成長した水芭蕉が白色の姿を見せていました。
登山学校実践 第1回塔ノ岳ボッカ
登山学校実践編第1回目は塔ノ岳ボッカ。大雨一過の上天気、
丹沢ボッカ駅伝開催日とも重なり開山祭のような賑やかさのなかペットボトル等を各々持参し大倉のバス停に参集した。
リュックの重さは11~20キロとそれぞれの体力に見合う決して無理しない程度の重量。スタート、ゴールと各ポイントで脈拍を計測しながら、咽喉の頂を目指した。
まるで箱根駅伝の山岳区間のようなボッカ駅伝を見守る関係者や応援隊もおられたせいか、一人の脱落者もなく、尊仏山荘に100リットルの水を届けることができました。
大倉バス停から塔ノ岳は往復約16キロ、標高差は約1200m。 それは富士山5合日と山頂の標高差と変わらず。通称バカ尾根と呼ばれる大倉尾根であるが、ルート上に山小屋とトイレも整備され初心者が歩荷訓練するには適するルートであると感じた。
次回はコンパスの使い方とオリジナルの地形図作成する机上講習のあと「地図読み」の実践山行が計画されている。兎にも角にも天候に翻弄されない週末を願い各自スキルアップされることを希求してやみません。
俳句ハイクは〈万緑の高尾山〉
関東地方だけ梅雨入りをしていない万緑の〈高尾山〉元会員の講師Iさんと歩き、高尾599ミュージアムで句会を行いました。
*万緑の谷にひびけり鳥の声
*朴の木を見上げて期する朴葉ずし
*石清水ゆるりと歩む仲間たち
*ほととぎす瀬音と競う九十九折り
*万緑に飛び交う野鳥声高く
*息づかい人に聞かるる登山道
*やわらかな枝先そよと風薫る
サイハイラン(絶滅危惧種)、イナモリソウ、セッコクなども見られました。
那須塩原 桜沢~スッカン沢
栃木の隠れ名山高原山(釈迦が岳1795m)の東面に展開するスッカン沢と桜沢は、合流すると鹿股川となり那須塩原温泉郷の箒川へ注ぐ沢。矢板市と那須塩原市の境に双璧を成す二つの渓は経験者が同行すれば「沢登りはじめて物語」の人でも充分堪能できるところ。
スッカン沢は温泉成分が含まれるコバルト色のスッカンブルーが有名。耽美で雄飛ノ滝の手前にある柱状節理の岸壁から滴る雨だれの渓相は一見の価値あり。隣の桜沢は脱渓地点の、おしらじの滝までとなるものの、清冽な流れに咆嘩霹靂ノ滝とそれに続くワイドなナメ滝群に、羽衣を纏う雷霆ノ滝、おしらじの滝と目眩くほどの容色に恵まれています。
基点とした「山の駅たかはら」はレングツツジが萌え盛り、帰路茶褐色の秘境の湯で汗を流し、お客が来ると電気をつける地元ならではのお店でお腹を満たしました。前夜の出発から帰京までほぼ24時間。高速の渋滞もなく、メンバーと天候にも恵まれ琴線に触れる沢旅となりました。
2023年町田グラウス登山学校開校
今年も町田グラウスの登山学校が開校した。双眸に輝きをもたらす、ここ1年以内に入会された会員6名と会員外1名の合計7名が受講生となり、講師スタッフが机上講習3回、実践3回の計6回の講習を担当して受講生のスキルアップを図る内容。
登山学校の目的は「無雪期の宿泊を伴う縦走登山に必要な知識と技術を習得する」こと。
2か月と短い期間ながら、48ページのテキストに、実践山行が加わり、番外補講として岩稜訓練や徒渉訓練、ウォーターウォーキングも予定されている。
【深田久弥著 日本百名山紀行より】
何ごとでも物に執するには初め煽てられることが必要である。
私は親しい先輩から山の薫陶を受けた。
物が好きになる第二の条件はよき導き手を得ることである。
【幕末に活躍した長岡藩上席家老河合継之助の弁】
人間は店舗と同じだ。場所が大事である。人の集まる目抜き通
りに店を出せば繁昌するように古賀塾におれば学問はせずとも
自然に耳目が肥える。
古来諺がある「田舎の3年、京の昼寝」
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受講する人の山行経歴は様々ですが、初心者のお方ほど伸びしろがある傾向にあります。誰かが立てた計画にただ付いていくだけの登山から、自立的に計画ができ実行できる人になれる基礎をこの講習会を通じて習得していただければこの上ない望外の喜びです。
2023年〈交流ハイク・座間谷戸山公園〉
今年の交流ハイクは座間谷戸山公園、会員85名、ゲスト・支援者33名で天候に恵まれて無事に実施できました。
9班に分かれて車椅子の方、自立歩行の方、支援者の方と会員の皆さん、一緒に自然の中を散策し,会話も弾んで楽しいひと時をご一緒しました。
レクレーションにはラジオ体操で身体をほぐしスイカ割ゲーム、オヤツタイムのスイカアイスと笑顔がいっぱい。
皆さま、お疲れさまでした。