三ツ峠・アツモリソウ保全活動
今年もこの季節、アツモリソウの保全活動として三ツ峠へ下草刈りに参加してきました。アツモリソウが盗掘やシカの食害などにより消滅の危機にあるのを救うべく三つ峠山荘の中村さんの指導の下、説明をお聞きしながら鋸歯のカマでテンニンソウ、笹、イネ科の植物などを刈り取ってきました。日当たりの良い林の縁などを好む絶滅危惧種のアツモリソウ。50年前からの手付かずの自然林でカラマツを2本、県が伐採したところ多くのアツモリソウが線状に自生してきている場所も初公開して貰えました。
中村さん曰く「多くの登山者に自然保護への関心を持って貰いたい。」「特に若者たちにも保全活動に参加して欲しい。」とのこと。
奥日光の秘瀑 赤岩滝
大滝登攀シリーズも中盤戦へ。手頃で手ごたえのある滝は…と妄想すると偶然その思いがメンバー間で一致。この滝に足を向けることになりました。赤岩滝は日光中禅寺湖西ノ湖柳沢川の支流にあります。奥日光の秘瀑で7段140mの滝(写真は下段部分)。近時冬季氷瀑で賑わう庵滝の近隣に位置します。
早朝赤沼から電気バスで西ノ湖バス停まで移動。そこから1時間30分ほど歩くと赤岩滝です。滝まで一カ所徒渉がありますが、踏み跡とテープがあり、足慣れした人であれば観瀑は可能です。15年振りの探訪に久闊を詫び、滝下でマイナスイオンをたっぷり浴びスタート。
前門の虎と後門の狼のある多段滝で難度は個人差ありですが、核心は前半の落ち口に至るルート取りでしょう。ポイントに残置がありますが、ハーケンを打ち足す場も多々あり、緊張が続きます。天候に恵まれ、メンバーとの連携で登攀に成功しました。
帰路笹の葉を夢中で食べる熊さんとの出会いもありました。入浴後もアドレナリン全開。全員「帰りたくない病」が発症したため、某所で反省会が行われ翌日帰京となりました。
箱根堂ヶ島渓谷でケイワタバコ
箱根宮ノ下駅より堂ヶ島渓谷へ降りてケイワタバコの群生に出会いに歩いてきました。ケイワタバコ到達前に6種類くらいのシダ類の同定や道端の草花に出会いたっぷり時間を費やしました。
ケイワタバコは例年通り岸壁にビッシリ、そして早川に掛かる吊橋の先にも小さな群生が見られました。
堂ヶ島渓谷を含む箱根火山活動の影響など、ゆっくりと学習してみたいものです。
堂ヶ島遊歩道から強羅駅→箱根湿生花園へ移動してこちらではガイドさんによる内容の濃い散策を楽しみました。
乾徳山
約20年ぶりに乾徳山へ。岩場や鎖場の練習になりました。前回は全く分からなかった山頂からの山名。今回はちゃんと山座同定出来、鋸岳、甲斐駒、鳳凰三山等確認しました。
安房 鋸山
全国自然保護講座に参加した帰路、千葉県連役員の案内で鋸山を歩きました。今回は、ロープウェイも利用。鋸山というより日本寺といった方が分かりやすいかもしれません。採石が行われ、突出した岩場の地獄のぞきが有名です。他にも日本一大きい大仏や、百尺観音もあります。岸壁にはケイワタバコが群生しており、花も咲いていました。猫丁場には、可愛い猫が彫られていました。釣り船から眺めるのとは違う景色も楽しめました。
梅雨入り前に〈乙女高原・大窪山〉へ
昨年は紅葉の季節に訪れた乙女高原「来年は花の季節にもう一度!」とのことで再訪してきました。
列挙しきれないほどのたくさんの植物がこの季節を謳歌していました。
少し季節がずれたらまた他の景色に出会えるのでしょうね(^^♪
惣岳山地図読み実践教室
雨で流れた地図読み教室の実践山行、有志で行って来ました。参加された皆さん、教室の机上講習会で学んだ成果をいかんなく発揮され、コンパスでの進行方向の特定、地形図から実際の地形を見極める等上手に出来ていました。その結果、ノーミスで分岐の多い下山路をクリア。素晴らしい結果でした。
また、山座同定もしっかりマスターしていました。
下山後は軍畑駅の前の店でビール、アイスクリームを調達しました。
第4回沢実践その2 渓中泊
事前に作成した「渓中泊の心得」を皆さん忠実に実践され有意義なオアシスでの一夜となりました。沢実践で今回のメインは渓中泊の衣食住。タープの張り方、焚火の熾し方、米の炊き方にプラスしてタコ糸と朽ち木を利用してツエルト張りの練習を行いました。
ゼロから寝床を、焚火を、炊事場を、飲み物冷やし処を、物干し場を協力して作るといつの間にか豪華なオアシスが完成します。焚火を囲み美酒佳肴のご馳走に、フグ鰭酒2リットルが振る舞われば、いぎたなく寝てしまうのが自然の成り行き。森が闇に完全支配されたころタープの下で蚕となり朝を迎えました。
人智痕跡の無い森の深部で一夜を過ごすと、人間は自然が産み落としたささやかな一滴に過ぎず、清冽な水を生み出す森があるからこそ我々は存在できるのだと感じたところです。
第4回沢実践 世附沖ビリ沢~樅ノ木沢
沢実践4回目は沢下降と渓中泊。今回は沖ビリ沢を下降し神奈川の最奥地世附に泊まり翌日は樅ノ木沢を遡る自然にどっぷり浸かる瀟洒なルートを選択しました。
沖ビリ沢は下降向きでナメ(傾斜の緩い歩道のような沢床)が発達する美しい沢ですが、下降は後ろからの水圧と水苔で滑りやすく、目線が高くなるためバランスを求められます。泊りの荷があると尚更です。
一方樅ノ木沢はミニ両門ノ滝と後半のナメ滝が遡行価値を高める沢。傾斜のあるナメ滝はツルツルで僅かな凹凸に足を置いて立ち込む姿勢で登る技術が必要です。源頭のツメも一級品で体力を付けるに適します。衣食住の全てを背負い、過酷な環境下の二日間となりましたが、チームワークで乗り切ることができました。
来月は一粒で3度美味しい、沢、湿原、登山を楽しめる渓へ。沢シーズンとなる7月以降は尾瀬、那須、草津の沢に足を向ける予定です。
長野市〈虫倉山〉へ
守屋山から浅間温泉泊のあと、長野市の〈虫倉山・1378m〉へ。
不動滝入口の初心者コースからのピストンとしました。
信州百名山の一座らしい・・・いろいろな百名山があるものです。
出会う事の少ないジャクシダ、花を下げたウリノキが多く見られ、マイヅルソウが満開。
混交林は歩き易く地元の方に整備されています。
下山口近くの休憩舎で出会った女性二人がキャンバスに向かい写生。
「この辺り、良い所でしょ!?」と誇らしげに微笑んでいました。